未来を表す will と be going to
未来を表す表現は,中2英語で新しく習う文法項目です.ここでは,助動詞 will を使った表現と,be going to を使った表現を学習します.英語学習者にとって,英語ではなぜ,このように2つの表現があるのか,疑問に感じることでしょう.実際,これらの表現を学習するに当たって,重要なポイントが2つあります.
1つめは,英語の授業時間中にも繰り返し学習することだとは思いますが,will と be going to を使うときにどのような形で,どのように単語を並べるか,です.通常の文(肯定文)の場合,疑問文や否定文の作り方など,語順も含めて学習します.そして,今までに習ってきた,助動詞を使った文,be動詞を使った文と比較し,その共通点や相違点を理解します.
2つめは,will と be going to の使い分けに関する問題です.こちらは少々,難しいです.しかも,どのように使い分けるのか,を天下り式に覚えてしまっても意味がありませんし,浅い理解しかできません.理想的には,助動詞やbe動詞の元の意味を理解(というか,体で感じ取り)ながら,時には間違った使い方をしたりして,痛い目にあいながら,少しずつ理解度と習熟度を高めていくのがよいのです.
と言っても,あまり悠長なことも言ってられないので,スーパードリルでも一応,will と be going to をそれぞれ紹介し,使い方を説明した後,使い分けについても説明してあります.しかし,その使い分けについては,徐々に理解が深まるようにも工夫されているようです.ということは,学習者が採るべき学習方法は以下のようになるべきでしょう.
まず,なぜ2通りの表現がそれぞれ,未来を表現することが可能なのかを理解しましょう.次に,助動詞 will の意味(頻繁に使われている間にどのように意味が変わっていくか,ということも含めて)や,動詞 go の進行形で付与される意味を考えてみましょう.いろいろな英文で何度も出会ううちに,両者のイメージの違いが少しずつわかってきたら,しめたものです.
ここでは正解は述べませんでしたが,以上のような思考で,疑問を持って取り組んでみれば,徐々に理解度と習熟度が上がっていくものと思われます.学習(勉強)というのは,速攻で正解を覚えるのではなく,時には,試行錯誤しながら(難しい用語を使うならば,常にファジーな状態で)進めていくのも大切です.その過程で得られる成果はきっと,とてつもない宝となることでしょう!