三単現の習得は長期戦
三単現は,中1英語の最大のヤマ場だと考えられます.しかも,三単現を正しく理解して習熟し,運用するのは至難の業.それだけに,英語学習の早期に習う三単現が最後まで習得できずに残ってしまうこともあるかもしれません.
私自身,中学・高校のときは,三単現は充分に理解したつもりでいました.しかし,大学入試問題などで三単現が原因で間違えたりするのです.これは,表面的には理解したつもりでも,本当の意味では身についていなかったことを物語っています.
まずは,簡単な文で三単現を間違えずに文を作ることができることが最初の段階でしょう.問題は,そこから自動的に三単現に関連して頭が働くようになるまでのトレーニングです.それにはもちろん,CDを聴きながら音読などが必要なのですが,機械作業のようにとにかく回数を重ねればよいというものでもありません.
三単現が自動的に処理できる頭を作るには,三単現に関連する事柄を一つ一つ,理解しておくことが必要なのです.それは,人称,数,時制などの概念です.ある程度,音読が進んだ段階で,適宜,STEP 1 の文法的説明も読み直し,また音読する,そして教科書のまとまった文章も音読する,こういった地道な作業が必要でしょう.
いずれにせよ,長期間かけて,少しずつ習熟度を上げていくつもりで,何度も何度も繰り返しましょう!